1. ワークスペース(作業場)を作ろう
CGパース(以下パース)の制作現場を紹介しよう。ご覧頂いている写真は、当社の仕事場風景です。パース制作を円滑に進めるためにいろいろ工夫をしているので、そのなかより一部を紹介しよう。 |
その1(パース作業用机の使用)
作業範囲をできるだけ効率的に活用するためには、キーボードやモニターなどの置場所に配慮する。特にキーボードが邪魔にならないように。また、図面を広げて作業しても広く使えるように全体的に余裕を持たせてある。現在はブラウン管タイプのモニタを使用しているが、最近流行の液晶タイプ20インチクラスのものが少しづづ安くなってきているので、そのうち買い換えようと思っている。 |
その2(パソコン1人3台使用)
パースを効率的に作るためには高性能パソコンが必要である。仕事を始めるとすぐにわかると思うが、パソコンは何台あっても重宝するものである。一台で作業している場合には画像計算ごとに作業が中断してしまう。完成までの期間に余裕があればそれでも構わないが急な業務には対応できなくなる。 また、私の会社ではパースの制作方法に多少特色があり、モデリングとレンダリングをwindows機とMacで同時進行しながら作業を行っているために多くのパソコンが必要になってしまう。 |
その3(ネットワーク構築)
ワークスペースをフレキシブルに対応させて自由な作業スペースを用意しておくことも重要である。自由度を活かすために当社のコンセントには電源の他にネットワークコンセントを用意している。(写真参照)ハブを追加するとグループ体制も構築できるし、仕事の規模が大きくなれば必然的に連携プレーが必要になってくるのでネットワーク化は常識となる。小規模のネットワークを始めるにはNETWORK TAの導入から進めるとうまくまとまるようだ。 |
紹介ついでに
左の写真は筆者の自席風景である。工夫しているところは特になし。しいて言えばモニタ上のペプシマンがお気に入りということか。 |
2. CGパース制作環境(ハードウエア・ソフトウエア)
3、あなたのCG制作環境は? まずは、私の会社の一部をご覧頂きながら話しを進めてきたが、ここからはあなたの自己チェックを行ってもらいたい。
専用机ある? 主婦の方であれば食卓テーブルを有効に利用できそうですね。 ホームセンターで15〜18ミリくらいのシナ合板を買ってきて日曜大工で作る方法も有りです。もしSOHO事務所をこれから始めようと思っているのであればここから始めよう。 パソコンは何を使用しているの? パースを真剣にやろうと考えている人は処理スピードの早い機械は必須ですね。理想としてWINであればPentium2の300MHz以上。MACであればG3の300MHz以上はほしいところだ。 もちろんメモリーも256M以上だね。 余裕があれば19〜21インチモニターも用意しよう。(初めて買う場合はできるだけ大きな画面を用意が理想と思う。)また、液晶モニタの長時間作業は、思っている以上目が疲れる(個人差はあるが)始めてモニタを購入する場合はブラウン管タイプを勧める。 ソフトはどうしよう? 初心者であれば最初に使用するソフトが始めて使うソフトになる訳であるから、難しいとか簡単とかいった基準はないと思ってもいい? 事実、私の会社の女性スタッフもCG初心者の段階から、いきなり高度なCADを勉強してもらっているが、難なく修得している。 むしろ多少CG作業の経験がある方に障害は多いようだ。あなたはどちら? 当社の使用しているソフトは買値で20万前後(STmage 3Ddesignは5〜6万)のものを使用している。他のパース事務所の場合は、モデリングとレンダリングを一つのソフトで行うことのできる、Form・ZやMINI CADなどをよく利用しているようだ。 いずれにしても、使用ソフトの決定がの画風に影響してくるので慎重に判断してほしい。 参考までにパース制作によく使われているソフトを紹介します。 Shade(安価ビギナー定番・モデラ別途必要)
導入編はこれでおしまい。近日中に実地編をスタートしますので見て下さい。また紹介した内容で不明・わからないことなどありましたらこちらまでメールでお知らせ下さい。 また、併せて感想などもお待ちしていますので遠慮なくお便り下さい。皆さんのご要望により内容を充実していきますのでよろしくお願いします。 ■紹介されたソフトウエアの名称はそれぞれの会社の登録商標です。 ■制作・著作 1999.6.15
株式会社ストゥディオサカイ 酒井 俊孝
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