■CG技術編「寺院建築の表現」 お寺さん(我々の地域では寺院の表現をこのように言っています)をCGで表現するには結構手間を要します。しかし、仕事となればそんなことはいってられませんので、一生懸命頑張るだけであります。今回から皆さん方に興味ある事例を取り上げて紹介していくことにしますので、どうぞ楽しんでご覧下さい。
1. 現在の状況
実際に表現する建物のうち、最初に本堂から着手しました。現時点の作業状況はモデリングチェックのためのラフシミュレーションです。一部不具合が発見されましたから現在その辺を修正しているところです。
2. 今後の予定
最終的には景観を制作して「お寺」の近隣を合わせた表現に仕上げていく予定です。
3. 制作期間
およそ3週間を予定しております。
3月14日掲載分
今日の作業では、門・書院の追加入力を行いました。
背景を作っていないので絵としては物足りない状態ですがこれから作っていきますので楽しみにして下さい。表現方法は今後様々に変化する予定ですが、最終的には落ち着いた品格の高い絵に仕上げたいと思っています。
3月17日掲載分 鐘つき堂を追加しました。素材調整はしていませんのでリアリティーに欠けますが全体のモデリングが完成次第に調整する予定です。
3月26日掲載分 庫裡の入力をしました。残りの作業は敷地と庭のみになりました。マテリアル調整が楽しみです。
3月28日掲載分 敷地・庭の入力に入りました。中央通路には灯篭も設置し、いよいよお寺らしくなってきました。今から樹木や垣根など当社のデータベースより選択して設置していきます。どれくらいの仕上げにするか検討しているところですが、見応えのある絵にまとめたいところです。
5月28日掲載分 しばらく間をおいてしまいましたが、最終仕上げの課程をお知らせします。
現在、中央庭園の作り込みを試行錯誤しながらおこなっている最中です。とりあえず基本植栽計画を行い詳細についてはレンダリング結果を確認しながら行います。ご覧になっている画像は何回も検討している課程ですのでこれより内容の変化がありますのでお楽しみに。
5月28日掲載分イメージ2
2024年4月23日掲載分 中断していましたが寺院CGの完成イメージをまとめる段階にきました。庭の構成に若干手間取っていますが次回には最終成果イメージを掲載できると思います。
6月12日掲載最終成果 日本建築は青空が似合わない?お寺だけに華やかすぎてもしっくりしないし、今回の物件は比較的小規模なためボリューム的なインパクトに欠ける問題もあり空の扱いに実際苦労しました。表現対象が寺院建物であったため、添景部は比較的簡素に抑えてできるだけ本堂を引き立てるような配慮もしています。そういった関係から空の色を検討すると、青よりむしろグレーや曇り空、雨のような天気が相応しいようです。(いろいろ迷ったあげく今回の表現はに青空としました)
6月12日掲載分 ひとまず完成のお知らせです。今回のプロジェクトを通して日本建築のCG表現に多くの可能性を実感しております。今回掲載させて頂いた内容ではこちら側の意図していた細かい表示が、実際にはなされないまま終わってしまったようで、ご覧になった方々も不満なところも多いのではないかと恐縮しております。次回から仮想プロジェクトを通して(当社実験)制作状況、途中の検討項目、技術の克服等掲載していきたいと計画しております。

■第8章 航空機を制作する を観る。 また、ご質問はこちらまでお願いします。

これまでの掲載情報
1.景観CGとは
2.CGの制作過程を知る
3.プロのモデリングテクニック
4.CGの表現について
5.CGアプリケーションについて
6.CGアニメーション
7.CG技術編 寺院建築制作過程
8.航空機を制作する
9.空港関連施設を作る
10.インテリアシミュレーションを制作する